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遺言の種類と効力

2011年09月15日

ほんとうは実家の土地と建物をもらえるはずだったのよ──、 と口癖のように言うおばあちゃんがいました。

お話を聞いてみると、親が遺した遺言書には

「土地と建物は○○に渡す」

と自分の名前が書いてあったものの、 しかるべき手続きをとらずに親族のひとりが勝手に開封したため、 その遺言書は無効になってしまったということでした。

 (なるほど、なるほど、そうだったんですか・・・)。

遺言書には、自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言の3種類があります。

このうち、封印のある「自筆証書遺言」と「秘密証書遺言」は、 相続人等の立会いのもと、家庭裁判所で開封しなければなりません。

「自筆証書遺言」と「秘密証書遺言」は、遺言書を発見したら、 家庭裁判所に提出し、「検認」を請求する必要があるのです。

「検認」とは、遺言書が有効か、無効かを判断する手続きではなく、 遺言書が勝手に書き換えられることを防止し、 遺言書の内容を明確に、相続人に知らせるための手続きです。

3つの遺言書について、カンタンに説明をしておきましょう。


 自筆証書遺言
筆 記 者: 本人が自筆で書きます。
署名と押印: 本人が自筆で署名し、押印します。
検   認: 要

★ 特 徴
・ 遺言内容が秘密にできます。
最近では、遺言書キットが市販されているので、 気軽に自筆の遺言が作成できるようになりました。 ただし、不備事項があると無効になる可能性大。作成は慎重に。
・ 代筆やワープロは不可。ケガ等で自筆がムリな人には作成できません。


 公正証書遺言

筆 記 者: 公証人
署名と押印: 本人・証人・公証人 ※ 証人は2人必要。
検   認: 不要

★ 特 徴
・ 無効になる可能性が少ない。紛失しても再発行してもらえます。
・ 専門家に依頼する必要がありますので、費用がかかります。


 秘密証書遺言

筆 記 者: 制限はありません
署名と押印: 本人  ※ 封書には、本人・公証人1人・証人2人
検   認: 要

★ 特 徴
・ 遺言内容は秘密にできますが、不備事項があると無効になる可能性大。
・ 費用がかかります。



どれがいいの? と聞かれたならば、 費用はかかりますが、検認の必要のない公正証書遺言をおススメします。 不備事項には事前に専門家のチェックが入りますし、開封しても、無効になることはありませんからね。


さて、実家の土地と建物を相続できなかったおばあちゃんに、 「遺言書が無効でも、遺産分割協議の時に少しは主張できたでしょうに、 ほんとうに残念でしたね」とお話しすると、

「自分の家はすでにあったし、実家は長男が継ぐものだから、 もし遺言書が有効でも、やっぱり相続は辞退しただろうなあ、 もめごとになりそうだったからね」と、笑顔で答えてくれました。


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